雑貨屋

HANBEY

明確な創業年月は不明であるが、嘉永7年（1850年頃）の看板が残り、およそ創業170年となる老舗の呉服店。
代々「半兵衛」の名を襲名し現在のご主人で11代目。
2012年頃に御主人が年齢による引退を決意するも、ご子息の奥さんが一念発起し後を継ぎ、衣服はもちろんハンドメイド雑貨を含む店舗へ転身されました。

店主：増田さん（左） / 先代：増田 順一さん（右）

子供が小学生の頃の自由研究で、店舗の歴史を調べた事が転身へのきっかけ

戦時中は売るものなく大変な時代を過ごし、丁稚さんも数名かかえ店舗に加えて近隣への行商で商いをしていました。
5年前まで呉服専門で商売をしていたが、増田さんのお子さんが小学生の自由研究で店舗の歴史を調べた際に、半兵衛の歴史に触れる事となり、ちょうどその頃年齢による引退を考えていた半兵衛さん。
跡継ぎもなく店舗を閉める予定でしたが、こんなに歴史の深い店舗を閉めてはいけないと奥さんが一念発起！
親類が手作り雑貨を作っていたことから、今までの呉服屋のイロハを受け継ぎつつ、手作りでぬくもりのある雑貨を取扱う店舗へと転身されました。

歴史ある古民家をリノベーションし、レトロかわいい店内

今までの半兵衛として営業していた歴史ある古民家の雰囲気を残しながら、現在の営業形態に合うよう店内をリノベーション。
商品は作品・作家さんともに現店主が自ら厳選し仕入れており、近隣各地の手作り市へも赴き、丁寧なものづくりをしている作家さんとの出会いを大切にしています。
宮地域内にも「陶器・木工・造花」など複数の作家さんがおられるんですよ。
滋賀・三重を中心に、遠方からご来店いただく方や、都会に出ていった地元の方が帰省の際に立ち寄ってくれるなど、半兵衛の頃の土着型の形態を引き継ぎながらも、HANBEYになって初めて来てくださるお客さんも多くいらっしゃいます。
これからも宮に足を運んでもらえ、宮地域を知るきっかけになってくれればうれしいです。

宮地域の魅力や移り変わり

昔は呉服屋、油屋、旅籠、飴屋など、元々商売人の多かった地域だったが、近年コンビニ・スーパー・ホームセンターにファストフードなどが近くにでき、利便性が良くなったため、地域の個人商店は減少しています。
そういった面での地域性は薄くなっていますが、近くに新名神の甲南ICもあり田舎でも便利で住みやすい環境が整っています。
なんといっても田舎ならではの大自然と、温かく気兼ねのない近所付き合いが一番の魅力です。

Shop Info

HANBEY

地元で創業200年弱の増田呉服店から、かわいい衣服やハンドメイド雑貨を扱う「HANBEY」へ。
先代が一時は引退を考えるも、奥様が一念発起し古民家を活かした素敵なショップへと生まれ変わりました。
自身でセレクトされる商品はどれもかわいく、素敵なものばかりです。

【HP】http://hanbey.shiga-saku.net/